ギンドロと噴水があるその庭でかくれんぼをしたり、広い芝生の上にみんなで寝転がって空を眺めてみたり。

よく覚えているのはある夏の夜のことだ。
流星群を見ようと、学校が終わって急いで晩御飯を食べてから彼女の庭に行った。夕食をご馳走様してくれると聞いていたが、人様の家なのに図々しいと親に止められてしまった。
親の言うことなんか聞かずに素直に招待を受けておけば良かったのにと今でも後悔している。