本当にあの陸って人はずっと私につきまとうのかしら。
夜道を小走りでコンビニに向かう途中、夢香はため息をついた。
コンビニも家から徒歩3分くらいのところにあり、家の場所と家賃や間取りには全く問題ないのだが、あの陸という男は。
コンビニでおにぎり1個と春雨スープを買って家に戻る。
家に戻るとやっぱり陸がいる。
「おかえり。あれー?夕飯それだけ?痩せちゃうよ。僕は少しぽっちゃりしている方が好みなんだけどな」
「あなたの好みにはなりませんので」
夢香はキッパリと陸に言った。
「僕料理得意だから、今度一緒に買い物に行こうよ、なんでも作ってあげるから」陸の言うことを無視して春雨スープをすする。