やだ。

流雨まで泣いたらまた我慢できなくなる。



「流雨の彼女になれて,幸せだった……!」

「待っ…」



もう,待たない。

これ以上は,だめだ。

ゆっくり別れも出来なくて,流雨には本当に申し訳ないと思う。

ごめんね,ごめんね。

走る足はガクガクで。

流雨の声が届かない距離まで走っても変わらなくて。



「流雨,~っ大好き…っ」



涙で喉が痛かった。