「この公園,懐かしくない? 覚えてる? 私達,1度だけ,ここで待ち合わせをしたんだよ」



一昨年は,ミサンガをスマホに着けてくれた流雨と,道中思い立ったプリクラをとってから帰った。

去年は…今年で言う明日の日に,私はここで流雨を待ったいた。

遊園地より水族館。博物館より水族館。
動物園より水族館。

そんな私のために,流雨が計画してくれたから。



「流雨,今日,何の日だと思う?」

「っえ…もしかして」



ようやく,流雨が口を開く。

もしかしたら,私が言わんとすること。

昨日の時点で感じ取っていたからかもしれない。



「今日で,丁度2年。だけど…ごめんね。流雨,私と,別れてください」