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わたしは目の前のジャガイモの山に目を輝かせた。髪を後ろで一つにまとめ、腕まくりをすると興奮して鼻息が荒くなる。
毒でももられては堪らないと、みんなに見張られながらの調理となった。
カウルを始め警備隊のみんなも物珍しそうに覗いている。
食材を見せて貰うと、小麦や狩りで獲った獣なども備蓄されている。野菜や肉などは今までの生活と同じものだった。ショウガやソバの実、ミルクまである。ジャガイモ以外は量が少ない。希少な食材は城中に行き渡っていなそうだ。
よし、これなら作れる!
知らない食材もあるみたいだが、調理器具や調味料、火加減も初めてで手探りだ。失敗しないため、無難な食材で作ることにした。
キョロキョロとみまわすと、残飯のゴミ箱に鶏肉の骨が大量に捨ててあった。
「あの、これ捨てる奴ですよね」
「見りゃわかるだろ」
「貰いますね!」
「あぁ? ゴミをどうするってんだ?!」
鳥の骨を拾うと、沸かしたお湯で一度ざっと流してから、沸かしておいた大鍋に放り込む。
ついでにタマネギの皮や野菜の根など、捨てる部分を手当たり次第に放りこんだ。これはスープの下ごしらえ。棄てる食材にも栄養もダシもたっぷりあるんだから、活用しなくっちゃね。
「俺達に残飯を食べさせるつもりか!」
料理長を名乗る男が怒った。
オレンジの髪をそり上げており形がパイナップルのようだ。彼はプーリーという名前らしい。
わたしは目の前のジャガイモの山に目を輝かせた。髪を後ろで一つにまとめ、腕まくりをすると興奮して鼻息が荒くなる。
毒でももられては堪らないと、みんなに見張られながらの調理となった。
カウルを始め警備隊のみんなも物珍しそうに覗いている。
食材を見せて貰うと、小麦や狩りで獲った獣なども備蓄されている。野菜や肉などは今までの生活と同じものだった。ショウガやソバの実、ミルクまである。ジャガイモ以外は量が少ない。希少な食材は城中に行き渡っていなそうだ。
よし、これなら作れる!
知らない食材もあるみたいだが、調理器具や調味料、火加減も初めてで手探りだ。失敗しないため、無難な食材で作ることにした。
キョロキョロとみまわすと、残飯のゴミ箱に鶏肉の骨が大量に捨ててあった。
「あの、これ捨てる奴ですよね」
「見りゃわかるだろ」
「貰いますね!」
「あぁ? ゴミをどうするってんだ?!」
鳥の骨を拾うと、沸かしたお湯で一度ざっと流してから、沸かしておいた大鍋に放り込む。
ついでにタマネギの皮や野菜の根など、捨てる部分を手当たり次第に放りこんだ。これはスープの下ごしらえ。棄てる食材にも栄養もダシもたっぷりあるんだから、活用しなくっちゃね。
「俺達に残飯を食べさせるつもりか!」
料理長を名乗る男が怒った。
オレンジの髪をそり上げており形がパイナップルのようだ。彼はプーリーという名前らしい。