(ーーーーまずい。この人にだけは迷惑かけないようにしなくては……!!)

「あ、あの、畑はわたしが復活させますから!!」

わたしは声を張り上げた。



わたしたちを取り囲んでいたみんなは一瞬シーンとしたが、直ぐにまた非難をしてきた。


「戯言を! 手が汚れるからと畑仕事などしたことがなかったくせに!」

「また適当なことを言って逃げるつもりだろう」

「そんなに働きたいなら、食事も自分でつくったらどうだ!」


お前に出来るわけないと笑われたが、わたしは餌を前にした犬のように、着いていない尻尾と耳をピーンと立てた。


「え?! 厨房にいれてもらえるんですか?!?!」

「……は? え、あ? まぁ……」

わたしの勢いに押されて、言ったおじさんはタジタジとした。

「作ります作ります! 喜んで! もちろん掃除も畑仕事もちゃんとやりますから! ぜひ作らせてくださいっっ!!
さっそく今夜の食事からお願いします!! やったーーー料理だーーー!!」

両手をあげて喜んだわたしに、周囲は唖然としていた。