「今度、浅野でお祝いの会があるじゃない。
 文子さんの。

 あれ、あなたも行くんでしょう?
 服選んであげるわよ。

 私の娘なのよ。
 私の好みに合わない格好されてたら恥ずかしいわ」

「あの……お母様とお義母さまは実は双子なのではないですか?」

「なに言ってんのよっ。
 私の方が美しいわよっ」

 それ、どっちに言っても、そう言うと思いますね~、と思いながら、咲子も立ち上がる。