「へぇー…そうなんや!!オイっカズキ!!あの「ギャーギャー頼むから止めて!!」


皆で帰るのが楽しかった。好きな貴方と帰れるのが嬉しかった。

でも...でもそんな思いは長くは続かなかった。
夢のように淡く儚く消えて行った。



「なぁ...何で吉岡が知っとん?」

「んー?菜水が言ったのもあるけど,お前の反応が分かりやすいんやって!!多分な!!」


「....ふーん.....分かった。ありがとう,伝えたくれて。」


そうして私達は別れた。



「やっぱり知っとったんや。....ハハ...一人でアホみたいやん...。アハ...は。」


涙が頬を伝った。
ショックだったんだ。フラれると分かって居たのに...。
吉岡が好きになられても困るのも。

覚悟してた。いずれは分かってフラれるって。
でも...こんな終わり方だなんて。


私はそのまま泣きながら家へと帰った。

親は心配してるし,弟は冷たい視線を送ってくる。


ー―もう嫌や。何もかもが…自殺したい――


私にとって『命』なんてどうでも良かったんだ。あの頃の私には....