叶斗side
はぁ~…夢斗のやつ遅い!家に居ないから先に行ったのかと思ったのに散歩中の犬と遊んでたなんて。ほっとくと遅刻するから一緒に行くって言ってるのにアホか。しかも遅い時間になると人が増えちまうのに
「叶斗!」
「あ、夢斗」
やっときたか。ん?あそこの女子…多分一年生か?俺らが呼び合った瞬間肩が跳ねたけど。なんか見覚えがあるような…まあ、いいか。








「叶斗先輩ー!夢斗先輩ー!」
ちっ今日も…今日はいつも以上に人が来る。
新入生がいるもんな。
「ごめんね、ちょっとそこ通してくれる?」
「どっどうぞっ(話しかけられちゃった!)」
「ありがとう」
夢斗はよくあんなに丁寧な扱いが出来るな。まあ、俺も面倒事は嫌だから似たような感じにするけど。
あ。そういえば
「今日の朝、お前が来る前に気になる女子見っけた。」
「気になる?珍しいじゃん。可愛かったの?」
「いや、なんか見たことある…というか結花っぽかったんだよな」
「は!?確かめなかったのかよ!」
「いや、お前が俺を呼んだ時にもうなかなか距離があったしすぐ女子に声かけられて追いかけられなかった。」
「まじかよ」
「まあ、同じ学校の生徒だから、もしその女子が結花ならちゃんと顔見れば分かると思う。それに、俺らには使える手がある。」
「?…あ!生徒会長俺らにすり寄ってくるやつだからうまく行けば生徒の名簿見れるな!」
「1年の担当の教師に頼むでもいいと思うぞ会長は見返りを絶対欲しがるからな。俺的に教師がいい。」
「そうだな。でもまずは自分達で探そう。」
「ああ」








夢斗side
驚いた。叶斗が気になる女子とか言うから。
叶斗は俺以上に結花のこと好きだったからか中学の時から誰とも付き合ったこと無いし。俺は何人かと付き合ったけど。
はぁ、その女子が結花であることを願いたいな。俺も他の女子と付き合ってみて、何か違うって分かったし、結花が居るなら結花がいい。
いざとなったら二人で囲うこともお互いに了承してるから、あとは見つけるだけなんだ。
「叶斗」
「何?」
「絶対見つけような」
「言われなくても」