「カナト!」
…叶斗?
いつもいつも反応してしまう。きっともう会えることはないのに
「あ、ユウト」
…!?こんなことある?何でその名前の組み合わせが一緒に居るの?振り返りたい…!振り返って顔が見たい!だって、こんなこと一度もなかったから。
私は入江結花
今年高校一年生となった。
私には忘れられない人が居る。正しくは「人達」だけど。
「叶斗と夢斗引っ越すんだって」
小学5年生のある日、一つ年上の姉が開口一番に言った。
姉、叶斗、夢斗とあと一人、陸という子の4人は同級生であり、私と陸の弟も入れた6人は幼馴染みだ。
私は姉が羨ましかった。陸の弟の空が同級生だったならきっとそうは思わなかったかもしれない。でもこの時は何で私は同級生じゃないんだ。なんて思った。学年が上がるにつれて昔より遊ばなくなった。それでも大好きな幼馴染み。だけど、直接言うのは恥ずかしいから手紙を書いた。これが後に黒歴史となるとも知らずに。
「結花?どした?ぼーっとしてるけど、具合悪い?」
「あ、梨花。ごめん、何でもないよ」
「ほんと?なんか急にそわそわしたかと思ったら何にも反応しなくなるんだからビックリしたよ」
「えへへ。心配した?ありがと」
「大丈夫そうだね。ほら、そろそろ時間になるよ、行こう!」
さっきカナトとユウトと聞こえた方向に進む。でも、人が多すぎてきっとわからないよね…。
結花side
「えー、皆さん御入学おめでとうございます。これから皆さんは…」
わあ、寝そう。ごめんね校長。初日からこんな生徒で。
「結花、寝そうだったでしょー!」
ニヤニヤしながら梨花がからかってくる。
「が、頑張って起きようとしたもん!」
「へー?」
「なに「キャーーー!!!」よ」
「「え?」」
「なんの悲鳴?」
「さあ?」
「須崎双子だね」
「!?誰?」
ビックリした…!
「あぁ、ごめんね驚かして。僕は嶋崎葵入江結花ちゃんと曽根梨花ちゃんだよね?よろしくね!」
後ろから話しかけてきたのは元気そうな男の子…でも、なんか違和感が
「よろしくね…葵くん?いや、女の子だよね?」
「正解!女の子だよ。この格好はただ男装が趣味なだけ!二人とも好きな呼び方で呼んで!」
「分かった!あおちゃんって呼んでもいい?」
「もちろんいいよ!」
「私は葵って呼ぶわ。私も結花も自由に呼んでね。もちろん呼び捨てでも」
「了解したよ!結花、梨花!」
「で、有名なの?あの人達」
そうだった!須崎双子って…とっても気になる!
「そうだよ?この僕らの学年の女子はほとんどが彼ら目当てで受験してるらしいよ!だから君達は珍しいんじゃない?」
「実はね、オープンスクールは二人とも風邪ひいちゃって行けなかったの」
「そっか、それなら知らないのか」
あおちゃんは納得したようだった。
去年のオープンスクール行きたかったな…しかも梨花にまで風邪を移しちゃって申し訳なかったなー。
「須崎双子とは、非公式ファンクラブが作られる学校1の人気を誇っているんだよ。兄の叶斗先輩と弟の夢斗先輩だね。噂だと二人とも女子が嫌いらしいよ!」
…やっぱり須崎双子って…幼馴染の二人?それとも偶然?同姓同名の双子なんている?いないよね?
「今日は2年生の人気者数名が僕らの学校案内をしてくれるらしいよ。」
ガシッ!
「へっ?」
「行こう!」
えーー!!
…叶斗?
いつもいつも反応してしまう。きっともう会えることはないのに
「あ、ユウト」
…!?こんなことある?何でその名前の組み合わせが一緒に居るの?振り返りたい…!振り返って顔が見たい!だって、こんなこと一度もなかったから。
私は入江結花
今年高校一年生となった。
私には忘れられない人が居る。正しくは「人達」だけど。
「叶斗と夢斗引っ越すんだって」
小学5年生のある日、一つ年上の姉が開口一番に言った。
姉、叶斗、夢斗とあと一人、陸という子の4人は同級生であり、私と陸の弟も入れた6人は幼馴染みだ。
私は姉が羨ましかった。陸の弟の空が同級生だったならきっとそうは思わなかったかもしれない。でもこの時は何で私は同級生じゃないんだ。なんて思った。学年が上がるにつれて昔より遊ばなくなった。それでも大好きな幼馴染み。だけど、直接言うのは恥ずかしいから手紙を書いた。これが後に黒歴史となるとも知らずに。
「結花?どした?ぼーっとしてるけど、具合悪い?」
「あ、梨花。ごめん、何でもないよ」
「ほんと?なんか急にそわそわしたかと思ったら何にも反応しなくなるんだからビックリしたよ」
「えへへ。心配した?ありがと」
「大丈夫そうだね。ほら、そろそろ時間になるよ、行こう!」
さっきカナトとユウトと聞こえた方向に進む。でも、人が多すぎてきっとわからないよね…。
結花side
「えー、皆さん御入学おめでとうございます。これから皆さんは…」
わあ、寝そう。ごめんね校長。初日からこんな生徒で。
「結花、寝そうだったでしょー!」
ニヤニヤしながら梨花がからかってくる。
「が、頑張って起きようとしたもん!」
「へー?」
「なに「キャーーー!!!」よ」
「「え?」」
「なんの悲鳴?」
「さあ?」
「須崎双子だね」
「!?誰?」
ビックリした…!
「あぁ、ごめんね驚かして。僕は嶋崎葵入江結花ちゃんと曽根梨花ちゃんだよね?よろしくね!」
後ろから話しかけてきたのは元気そうな男の子…でも、なんか違和感が
「よろしくね…葵くん?いや、女の子だよね?」
「正解!女の子だよ。この格好はただ男装が趣味なだけ!二人とも好きな呼び方で呼んで!」
「分かった!あおちゃんって呼んでもいい?」
「もちろんいいよ!」
「私は葵って呼ぶわ。私も結花も自由に呼んでね。もちろん呼び捨てでも」
「了解したよ!結花、梨花!」
「で、有名なの?あの人達」
そうだった!須崎双子って…とっても気になる!
「そうだよ?この僕らの学年の女子はほとんどが彼ら目当てで受験してるらしいよ!だから君達は珍しいんじゃない?」
「実はね、オープンスクールは二人とも風邪ひいちゃって行けなかったの」
「そっか、それなら知らないのか」
あおちゃんは納得したようだった。
去年のオープンスクール行きたかったな…しかも梨花にまで風邪を移しちゃって申し訳なかったなー。
「須崎双子とは、非公式ファンクラブが作られる学校1の人気を誇っているんだよ。兄の叶斗先輩と弟の夢斗先輩だね。噂だと二人とも女子が嫌いらしいよ!」
…やっぱり須崎双子って…幼馴染の二人?それとも偶然?同姓同名の双子なんている?いないよね?
「今日は2年生の人気者数名が僕らの学校案内をしてくれるらしいよ。」
ガシッ!
「へっ?」
「行こう!」
えーー!!