「しおんくんがどうにかなっちゃったらどうすんのよぉ」
「その時は一緒に天国に行けるんじゃない? まぁ、それはありえないけどさ」
自信ありげにそういうと、しおんももうひとつのブランコに乗り込む。
「シートベルトが付いてないから、落ちて死なないように気をつけてくれ。ちなみにこいつの名前は『ブランコプター』っていうんだ」
ぽんと銀色の支柱に手を乗せる。
「なんか、ダサッ!」
「あは、俺はネーミングのセンスがゼロだって自信ある。……さあ、一緒にサンライズを見に行こうぜ!」
そういってぐっと親指を突き立てる。
最後のサンライズか……。まったくもう、サンライズっていうより、すでにサプライズなんだけど。
そう思いながらもあかねは胸の鼓動が高まるのを感じていた。そうだ、どうせ世界が終わるなら、やけっぱちでやりたいことをやっちゃおう。
そう決心してしおんの表情をうかがうと、しおんはもうひとつのブランコプターに乗り込み――といってもちょこんと座っているだけなのだけれど――スマートウオッチに向かって音声入力をしていた。
「その時は一緒に天国に行けるんじゃない? まぁ、それはありえないけどさ」
自信ありげにそういうと、しおんももうひとつのブランコに乗り込む。
「シートベルトが付いてないから、落ちて死なないように気をつけてくれ。ちなみにこいつの名前は『ブランコプター』っていうんだ」
ぽんと銀色の支柱に手を乗せる。
「なんか、ダサッ!」
「あは、俺はネーミングのセンスがゼロだって自信ある。……さあ、一緒にサンライズを見に行こうぜ!」
そういってぐっと親指を突き立てる。
最後のサンライズか……。まったくもう、サンライズっていうより、すでにサプライズなんだけど。
そう思いながらもあかねは胸の鼓動が高まるのを感じていた。そうだ、どうせ世界が終わるなら、やけっぱちでやりたいことをやっちゃおう。
そう決心してしおんの表情をうかがうと、しおんはもうひとつのブランコプターに乗り込み――といってもちょこんと座っているだけなのだけれど――スマートウオッチに向かって音声入力をしていた。