「えっ、どういうこと?」
「太陽フレアのせいで、シェルターのシステムが機能しなくなっちゃうから、逃げ場がなくなっちゃったのよぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
「……それって簡単にいえば、あたし達も助からないってことだよね?」
「そうなのよぉぉっ! ああっ、もうダメなんだってっ!!」
ひどく狼狽する母を見て、あかねは不思議に思う。
「ああ、あたしなぜか今、すごく冷静でいられる。なんでなんだろう、それはきっとしおんくんが死んでしまう運命だと聞かされていたから、あたしも死ぬという現実を考えていたからなんだ。それが運命なんだと逃げ道に甘えていなかったからなんだ。
だけどお父さんとお母さんは助かるものだと高を括っていた。だからこの場になって絶望しているんだ。きっとあたしや、しおんくんや、あたしの同級生のほうが悔いの残らないよう、毎日を前向きに生きていたんだ。
――だけど、これはチャンスだ」
あかねはそのタイミングで迷わず母に切り出す。
「ねぇ、お母さん? だったらあたし死ぬ前にどうしても実現したいことがあるの。お父さんの権力でどうにかならないかな?」
「太陽フレアのせいで、シェルターのシステムが機能しなくなっちゃうから、逃げ場がなくなっちゃったのよぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
「……それって簡単にいえば、あたし達も助からないってことだよね?」
「そうなのよぉぉっ! ああっ、もうダメなんだってっ!!」
ひどく狼狽する母を見て、あかねは不思議に思う。
「ああ、あたしなぜか今、すごく冷静でいられる。なんでなんだろう、それはきっとしおんくんが死んでしまう運命だと聞かされていたから、あたしも死ぬという現実を考えていたからなんだ。それが運命なんだと逃げ道に甘えていなかったからなんだ。
だけどお父さんとお母さんは助かるものだと高を括っていた。だからこの場になって絶望しているんだ。きっとあたしや、しおんくんや、あたしの同級生のほうが悔いの残らないよう、毎日を前向きに生きていたんだ。
――だけど、これはチャンスだ」
あかねはそのタイミングで迷わず母に切り出す。
「ねぇ、お母さん? だったらあたし死ぬ前にどうしても実現したいことがあるの。お父さんの権力でどうにかならないかな?」