小さな頃から人の心に敏感で

人の心がわかるから

人の気持ちがわかるから


人の汚いところも見えていて

人の隠したい気持ちも見えてきて


人に怖がられる日々を送り

友達さえも出来なかった


ある日、私は綺麗な星たちが輝く夜空に願いました


お友達がほしい


神様、ぜいたくは言いません


学校でおしゃべりしたり

宿題を教えあったり


そんなお友達がほしいです



皆にとっては当たり前のこと

私にとっては尊き願い


ある月の綺麗な夜に君と出会った

君は他の人とは違っていたね

私を怖がることなく優しく接してくれたね


君は私に新しい世界を教えてくれた


皆は私を怖がるよ?

人の心が見えるからって


君は私が怖くないの?

心を見透かす私のことが


どうして君は私を避けずにいてくれるの?

皆は私を避けるのに・・・


君は笑いながら私にこう言った


天然でおせっかいな幼馴染と

わがままな俺の彼女

手を焼く二人に比べたら

心が見えるお前なんて可愛いもんだ、と


俺の知り合いは馬鹿ばかり

何も隠す必要もない馬鹿な奴もたくさんいる


1日1日を全力で駆け抜ける馬鹿ばかり


お前を怖がる奴なんていない

そんな世界を見せてやる



お前のいた世界が暗く寂しい世界なら

新しい世界を見せてやる


世界はもっと幸せで

明るく楽しいことを教えてやる

お前に新しい世界を見せてやる


君は半信半疑な私の手をとって

素敵な世界を見せてくれたね


自分が何度願っても叶わなかった素敵な世界がここにはあった

暖かくて優しくて幸せな世界


そんな世界をくれた君

君には素敵な幼馴染と

綺麗な彼女さんもいる

それでも・・・


そばにいてもいいよと言ってくれた君

私に新しい世界を見せてくれた君

これからも一緒にいてもいいのかな?


素敵な世界を教えてくれた“君たち”と一緒に