「本日もよくおこしくださいました。先生も案内してくださいまして誠にありがとうございます」

上品で貫禄のある挨拶。先生への気遣いも忘れない、ただ社交辞令っぽい。


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「さて今日も勉強会を始めましょう。わたくしは雑務をしておりますがわからないことがあれば遠慮なく聞いてくださいね。今日も先輩いますから先輩に聞いてもらっても大丈夫ですからね」

「あ、・・・ありがとうございます」

「それにしても貴女をここにつれて来た張本人の羽藤柳也さん顔を見せませんね」

「あぁ彼は自由人だからね」

「まだ学園にいるでしょうから呼び出しますね」

「え、でもそれって柳也さんにとって・・・迷惑なんじゃ・・・」

「関係ありませんよ。彼にはペットと同じで、拾ってきたものはきちんと面倒を見ないといけないということを知らしめないといけません」

そう言って全校放送用のマイクをonにする詩依さん。
なんで放送室と職員室以外にそんなマイクがあるのでしょう。

「こちら風紀委員会委員長三枝詩依です、生徒の呼び出しをいたします。2年B組の羽藤柳也さん、2年B組の羽藤柳也さん、校内にいらっしゃる場合は大至急風紀委員会会議室までお越しください、繰り返します・」