「こんばんは、月が綺麗な夜ですね」


ここは私にとってお気に入りの場所。

人なんてめったに来ない、寂れた教会裏の月の見える丘の上。


その昔、お婆様に連れてきてもらった私にとってのお気に入りの場所。

突然そこに君はやってきた。

君はいったい誰だろう?

どうして君はこんなところにやってきたのだろう?

どうして君はこんな時間にやってきたのだろう?

答えはもちろんわかっている。

それを知るすべを私は持っているのだから。