「それにしても、今更だけど、あんたも凄いよね。確かに中学時代もそれなりにいい選手だとは思ってたけど、まさかここまでのスーパースターになるとはね、さすがに思ってもみなかったよ。」
「お前にスーパースターとか言われると、反応に困るな。」
「私も正直、高城を褒めてる自分がちょっと恥ずかしいけど、でも事実だからね。」
そう言って笑う恵に
「まぁせっかくお褒めに与っても、この様じゃ何の役にも立たずに、まさしく絵に描いた餅だけどな。」
自嘲気味に呟く翔平。
「スポーツ選手にケガは付き物って、さっき自分でも言ってたじゃん。今回のW杯は残念だったけど、また4年後があるんだから。」
恵は励ますように言うが
「4年後、か・・・。」
翔平はポツンと呟くと、フッと息をついた。思ったような反応ではなく
「どうしたの?」
恵は心配になって尋ねるが
「いや、なんでもねぇよ。」
と一瞬笑みを浮かべた翔平は、その笑いを収めると
「なぁ本多、もう少し話しててもいいか?」
と恵に聞く。
「いいけど。」
「お前・・・未来とずっと繋がってたのか?」
「やっぱり、そのことか・・・。」
恵は表情を引き締める。
「そんなことないよ。私もあんたとほぼ同じタイミングで未来と連絡がとれなくなったことは知ってるでしょ。あの後も随分探したけど、あの子の消息は全くわからなかった。それが今から3年前、私が研修医として、この病院に来た時に、本当に偶然に未来も新人の看護師としてこの病院に赴任して来て再会したんだよ。」
「だったらなんで知らせてくれなかったんだ!」
翔平は厳しい表情と口調で言う。
「俺がどんなに未来のことを心配したか、どんなにアイツのことを探したか、お前だって知らないわけじゃなかったろ!」
「・・・。」
「未来だってそうだろ?突然連絡がつかなくなったきり、なんでこの前まで、何の連絡もくれなかったんだよ!」
怒りを露わにする翔平に対して
「ごめん。」
恵は頭を下げる。
「高城には、悪いことをしたと思ってる。でも未来に頼まれてたんだよ、あんたには知らせないで欲しいって。」
「なんでだよ!」
「それは・・・私の口から話すことじゃないよ。そうでしょ?」
「本多・・・。」
翔平は何も言えなかった。
「お前にスーパースターとか言われると、反応に困るな。」
「私も正直、高城を褒めてる自分がちょっと恥ずかしいけど、でも事実だからね。」
そう言って笑う恵に
「まぁせっかくお褒めに与っても、この様じゃ何の役にも立たずに、まさしく絵に描いた餅だけどな。」
自嘲気味に呟く翔平。
「スポーツ選手にケガは付き物って、さっき自分でも言ってたじゃん。今回のW杯は残念だったけど、また4年後があるんだから。」
恵は励ますように言うが
「4年後、か・・・。」
翔平はポツンと呟くと、フッと息をついた。思ったような反応ではなく
「どうしたの?」
恵は心配になって尋ねるが
「いや、なんでもねぇよ。」
と一瞬笑みを浮かべた翔平は、その笑いを収めると
「なぁ本多、もう少し話しててもいいか?」
と恵に聞く。
「いいけど。」
「お前・・・未来とずっと繋がってたのか?」
「やっぱり、そのことか・・・。」
恵は表情を引き締める。
「そんなことないよ。私もあんたとほぼ同じタイミングで未来と連絡がとれなくなったことは知ってるでしょ。あの後も随分探したけど、あの子の消息は全くわからなかった。それが今から3年前、私が研修医として、この病院に来た時に、本当に偶然に未来も新人の看護師としてこの病院に赴任して来て再会したんだよ。」
「だったらなんで知らせてくれなかったんだ!」
翔平は厳しい表情と口調で言う。
「俺がどんなに未来のことを心配したか、どんなにアイツのことを探したか、お前だって知らないわけじゃなかったろ!」
「・・・。」
「未来だってそうだろ?突然連絡がつかなくなったきり、なんでこの前まで、何の連絡もくれなかったんだよ!」
怒りを露わにする翔平に対して
「ごめん。」
恵は頭を下げる。
「高城には、悪いことをしたと思ってる。でも未来に頼まれてたんだよ、あんたには知らせないで欲しいって。」
「なんでだよ!」
「それは・・・私の口から話すことじゃないよ。そうでしょ?」
「本多・・・。」
翔平は何も言えなかった。