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「ごちそうさまでした」
私は両手を合わせ、食器を流しへと運ぶ。
今日の晩御飯はオムライスだった。
「あ、お母さん」
「ん?」
私のあとについて席を立とうとしたお母さんに呼び掛ける。
「土日に湊と瑞穂と私のクラスの子とで勉強会したいんだけど、いい?」
先日、無事に湊の許可も得たから、なるべく早くお母さんにも伝えないと。
「瑞穂ちゃんと湊くんが一緒なら、大丈夫よ。どこでするの?」
よかった。
思ったよりすんなり許可が出た。
「井上さん家でするつもり」
「分かった。お土産用意しとくね」
「ありがとう。じゃあ、部屋に行ってるね」