「いらっしゃいませー。あ、髙橋さん」
なんと、喫茶店をしていた3年生のクラスには南先輩がいた。
お客さんも吹奏楽部員でいっぱい。
「あ、ここ、南先輩のクラスだったんですね」
「そうなの。あ、こちらで相席お願いします」
案内されたところにいたのは、なんと楓先輩。
お友達と思われる人と一緒にいた。
「あ、那奈ちゃんも来たの?」
「はい。何頼んだんですか?」
みんなでペコペコ『どうも』と軽く挨拶を交わし、私は明花とメニュー表に目を通す。
「クッキーと紅茶のセットにしたよー」
「私たちもそれにする?」
「うん、そうしよ」
明花の言葉に同意しうなずくと、明花はすぐに店員役の先輩を呼び止めて注文してくれた。
「あ、那奈も来てくれたんだ」
私たちの注文が終わるとすぐに、楓先輩たちの紅茶セットを持った店員さんがやってきた。
「美里先輩!お久しぶりです」
そっか、南先輩と美里先輩は同じクラスだった。