「山本、悪いけどパス」

「私も部活なんだよね」

「ごめん、私は塾があって・・・」


俺の前には欠席を伝える人の列ができた。


「大丈夫大丈夫。俺が急に言い出したことだから」


口ではそう言えるけど、正直落ち込むなー。

髙橋に話しかけるきっかけがほしかったのは事実なんだけど、みんなで一丸となって練習したかったのも事実。

この様子じゃ、野球部の俺と智哉だけが出席ってこともあり得る。

朝のホームルームが始まるまでに何人もの人が欠席を伝えに来たけど、髙橋たちは何も言いに来なかった。

どうやら部活の状況次第みたいだけど、期待してもいいのかな。

どうか神様、お願いします!

普段神様なんか信じないけど、今回ばかりは頼らせてください。