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町役場に、色とりどりの振袖を来た女子と、スーツ姿の男子が集まった。
今日は、私たちの成人式。
中学卒業以来、5人が集合した。
「那奈!めっちゃ久しぶり!」
「一人暮らししてるんでしょ?」
そう言って駆け寄ってきたのは、葵と更紗。
「葵と更紗も久しぶりだね。そうなの。県内の大学なんだけど、2時間かかるから」
「ここ、めっちゃ不便だもんねー」
5年ぶりとは思えないほど自然に、中学3年生のころの空気感に戻れる。
幼なじみってすごい。
「あ!湊!変わらないねー」
ちょっと離れたところでおばさんと話していた湊と瑞穂も近付いてきた。
「おー。お前らは化粧ばっちりすぎて分からなかったわ。・・・って!」
葵たちに嫌味を言った湊は、瑞穂に思いっきり足を踏まれてる。
「今日のために磨いたのに・・・」
湊は落ち込んでるけど、こればっかりは仕方ない。