妙にリアルな夢を見た。
場所は、多分学校。だけど、今通ってる中学校ではなくて、来月から通うことになった高校。
大人っぽい人たちの間を縫うように、遠くから男の人がやってくる。
知らない人。だけど知ってるような気がする人。
坊主頭のせいか、周りにいる人たちよりは幼く見える。
その人は、私の姿を捉えると、安心したように眉を下げて笑った。
「久しぶり。やっと会えたね」
その瞬間、私の胸はいっぱいになり、涙があふれ出た。
涙をぬぐうために顔に近付けた手。そこから伸びる指には、今では考えられない可愛いピンクのネイルがしてあった。