よく分からないけど、とにかく今日の竜はご機嫌斜めだ。





健の方に目をやると、驚いた様子の健と目があった。






私が首をかしげると、健は私を安心させるかのように微笑んでみせる。





それはとても健らしい。






後ろの机に残された竜の愛読している漫画がぽつんと残されている様子は、持ち主が帰った今、異様な光景にみえた。




















放課後、新しい部活を決めた健と一緒に帰ることにした。








こんな風に二人で家まで帰るのは本当に久しぶりだ。






小さいころよく乗ったブランコがある公園を通りかかったとき、健が突然真顔になった。