「そう、そのまさかだよ。





色沙の先祖は桜井大学の創立者。





そして今も色沙の家が代々大学や高校の校長を努めるなどして、





…権力を握っている。」






「お、お前、よくそこまで調べたな?」





「まあね。




俺もやるときはやるよ。」







夏に近づく太陽を眩しそうに見る竜の顔は夢へとキラキラ輝いているのにも関わらず、





目はどこか寂しそうだった。