「なんだよそれ。




お前、自分では気付いてないかもしれないけど、




いつも俺を振りまわしてるんだよ。




理由も教えられずに振り回されるのは、




ゴメンだからな。」






竜は短くため息を吐いた。






「……将さぁ、俺の夢って知ってる?」





「プロのサッカー選手になることだろ?」






「大正解。




じゃあ、どこの高校に入るのが一番有力だと思う?」







「有力な高校はいくつかあるけど、




この辺りだと…、




桜井大学附属高等学校。




……えっ、まさか。」