バタン…





静かなリビングに人が入ってくる気配。





誰、だろう。






暫しの沈黙の後、繋がれた声。






「お前、バカだろ」





声のした方に顔を向けると、

そこには、人を軽蔑したような笑顔をしたお兄ちゃんがいた。






「親の言うこと聞いていれば、まぁーるく収まるのに、

いっつもお前は歯向かう。




そのせいで損してるって気付かないのか?」