「…色沙、お父さんと約束したよな?




中学に入ったらしっかりと勉強に集中すると。




だからフルートを続けるのも許したんだ。




なのに何故部活になど入っているんだ。




お父さんは聞いてないぞ!!」





「そ、それは…」





「頭を上げて人の話を聞け!!」







バシっ!!








思いっきり机を叩いたのと同時に、

お父さんは勢いよく立ち上がった。







「親を馬鹿にするのもいい加減にしろ!!」





お父さんはそのままリビングを出ていった。