「ねぇ、君。ねぇってば。」





私は突然の呼びかけに、へぇ?、と気の抜けた間抜けな声を出してしまった。





「名前、色沙ちゃんって言うの?」



竜は私のネームプレートを指指しながら言った。




「珍しい名前だね。オレ、気に入った!!」







「ハイ?」





「オレは竜、コッチは山本 将(まさ)。オレ達幼なじみなんだ。仲良くしてね。」




「はぁ。」