「お疲れ様!」
倉庫に向かうとみんな揃っていた。
いつも通りすることないから、テレビ見たり雑誌読んだりダラダラ。
「おい。」
「大輝…?」
急に服を引っ張られ、外に連れ出される。
「お前さぁ、なんで居酒屋でバイトしてるわけ?」
「は!?」
なんで、、大輝が知ってんのよ!!
ストーカー!?
「はぁ、ストーカーとか思い込むなよ」
顔に出ていたらしい。
「居酒屋に入って行くところを目撃したんだよ。偶然、そのお店に用があったからな。」
見られていたとは。
「悠希とか他の人達に言ったの!?」
「言ってねーよ。ってか、言えねーよ。行ったら、すげー怒るだろうな。」
だとは思う。
高校生で夜遅くのバイト仕事って。
「なんで、バイト始めてんの?お金困ってんの?」
1番聞かれたくない質問だった。
「うん、困ってるのよねぇ」
笑って誤魔化したけど、
上手く笑えていないことは自分でもわかる。
大輝なら、気づくだろう。
だけど、、
「何かあったら、すぐに言えよ」
言いたくないのが伝わったのか、
深く聞こうとはしてこなかった。
「心配される前に入るぞ」
ドアを開けて部屋に入った。
思っていた通り、みんなが心配そうに見ている。
「大丈夫だから〜」
そう言って、真子の隣に座った。
「なら、いいけど、、」
その日、大輝に送ってもらい家に帰ってすぐに着替えてバイト先に向かう。
「はぁ」
さっきから、ため息しか出ない。
タッタッタッ
ん?誰かにつけられてる気がするなぁ
いや、気がするじゃない。
つけられてる!
ここ真っ直ぐ行ったら、曲がり角があるそのまで早歩きで言って、曲がって隠れよう。
そう思い、曲がり角までの我慢だ。
必死に早歩きをした。
明日は、筋肉痛だろうなぁ。
よし!あと少し!
きた!
心臓がトギドキ言ってる。
曲がり角曲がってすぐにある曲がり角をまた曲がった。
だけど、、、
追ってきていたのは、、
真子だった。
「真子!?」
「ごめんなさい!後をつけちゃって!」
泣きそうな顔で謝ってくる。
「いや、大丈夫だけど、どーしたの?」
「沙良、今日どこか上の空って感じだったから心配してて、、大輝と話してることを聞いてしまって、、、本当なのかなって。」
確かに、今日はぼーっとしてることが多かったな。
心配かけない!とか言ってたのに、、
結局、真子に心配かけている。
「私こそごめんね。相談するべきだったね。そうなの。居酒屋でバイトしてるのよ。」
「そーなんだね…!」
こんな裏路地なんて危険と隣り合わせ。
一旦この場から離れよう。
「一旦、私の居酒屋に行こ?」
「うん!」
手を握って歩き出そうとした瞬間。
「おー、こんなとこで白龍さんの姫2人と出会えるなんてな?偶然だなぁ」
「は!?」
急に後ろから男の人の話し声が聞こえてきてビックリした。
1人ではない。
男の人2人だった。
「誰!?」
「俺らのこと知らない?」
馬鹿にしたように笑う男たちにイライラした。
「まさか、、、赤龍?」
真子が後ろから声を出した。
その声は、とても怯えていて震えた小さな声だった。
「ピンポーン!大正解!」
「いやぁ、白龍も守りが甘いねぇ。こんな簡単にゲットできるなんてな」
どんどん男たちは、近寄ってきて、
気づけば壁にぶつかり行き止まりだった。
「ちょっと来てもらうよ」
よく分からない薬品をかがされる。
睡眠薬!
そこで意識を失ってしまった。
「ん…」
ここ…どこ?
目が覚めたら、見覚えのない場所だった。
確か、、、男二人に睡眠薬嗅がされたような…
周りを見るけど、、誰もいない。
真子は!?
「ちょっと!!ここから出しなさいよっ!」
「そう来るのを待ってなよ」
外から聞こえてくるのは、
赤龍のメンバーだろう男の人の声。
コンッコンッコンッ
誰かの足音、、、
この足音が味方の足音ではないことは、すぐに分かった。
「どけっ」
外でとても低い声が聞こえてくる。
ガチャ
とても怖いオーラをした男の人が立っていた。
おそらく、赤龍の総長。
いや、絶対だ。
「目覚めたみたいだな」
顔を覗き込んでくる。
「何すんの!?」
「可愛いなぁ。もう1人の真子?って女より可愛いじゃんなぁ。総長が惚れるのもわかる気するわぁ」