「ところで、今日は実家にでも帰るの?」
 大和は、急に、普通に話しかけてきた。

「え?」
 私は驚いた。

「久しぶりだね。ちょっとお疲れ気味かな?」
 中学の時の優しい微笑みだった。

「久しぶり。気づいてたんだ。」

「もちろん。変わってるようで変わってない。」
 大和は言った。

「どっちだよ。」
 私は笑った。

「面影はあるけど、キレイになったし、強さが滲み出てる。」
 私は、ドキッとした。
 意外な言葉だった。