中学3年生で、また、大和と同じクラスだった。

 でも、学校ではあまり話さなかった。
 大和は私を気遣ってくれていた。

 展望台で会うのは変わらなかった。

 私は、教室の机に、自分のイニシャルを掘った。
『Y・H』

 しかし、それを見たファンから呼び出しをされた。

「あんた、やっぱり、まだ、大和くんが好きなんだね。」
 言いがかりをつけてきた。

「え?」

「あんた、机に大和くんのイニシャル掘ったでしょ?」
 目から鱗だった。まさか、同じイニシャルだったとは思っていなかった。

「あ、いやあれは、私のイニシャル。」

「言い訳はいいわ。本当うざい。」
 そういうなり、私に殴りかかってこようとした。