学校終わってから、学校に行くと、いつもサッカーをしている林原くん。
 私は、それをジャングルジムの上から見ていた。もちろん、楓と一緒にいるときは、他のこともしていた。

 そのあと、母が夜勤の日は、いつも海に行っていた。
 林原くんは、海沿いを通って自宅に帰る。私が、海に1人でいると、それとなく来てくれた。

 いろんなことを話すようになった。
 宿題のこと、教師のこと、母や友達のこと。
 
 私は、2人の時は、自然に『林原くん』から『大和』と呼ぶようになっていた。
 大和も『堀部さん』から『優奈』になっていた。