「…いただきます」


翼さんは、そう言って作ったご飯を食べてくれた。


私も食べ始めた。


何を話していいのか…

長い沈黙が続いた。


すると、翼さんが、


「鈴望ちゃんの作るご飯は、いつも美味しい」
 

……っ


その言葉に涙が出そうになる。



最近ずっと一人で食べてたから…


美味しい何て言ってくれる人がいなかった。


「…ありがとうございますっ…」


と、言ってるときには涙が出ていた。


「うっ、っ」


「え!!すっ、鈴望ちゃん!どうしたの!」


「いや、久々に誰かと食べたし…ヒック美味しいって言ってもらって…ヒック、うれしくてっ…」


「そっか」

と、言って私の頭を撫でてくれた。


「じぁ、毎日鈴望ちゃんの家に食べに行こっかな…。」


え!

一緒に食べてくれるの…? 


「食べに来てくれるんですか…ヒック?」


「うん。まぁ、予定がある日は無理だけど」

 
「うっ、嬉しいです…」


「うん。」



と、言ってまた頭を撫でてくれた。