『あんたなんか産まなければよかったのに』

またあの夢か…死ぬまでにあと何回見るんだろう。

時刻は午前5時30分。

高校入学の日。入学数週間前から引っ越してるにも関わらず、年頃の女子だと言うのにそれを感じられる物が無く人が住んでるという気すらも感じられない空間にぽつんと置いてある布団を畳む。

布団を畳むと洗面台に向かった。

ギッタギタに引き裂かれたかのように見えるほど傷の付いた鏡。

目の前に見える化け物。

顔の半分は、肌色。残りは、茶色く肌色とは程遠く滲んだ色をしている。

これがわたしだ。