ここは本当に美緒の部屋――?


昨日まで何でもなかった――・・



そしてベランダの近くにはおびただしい量の

血痕――・・





「美緒ッ!!!!!!!」


ベランダで妹の変わり果てた姿を見た。

妹・宮内美緒―ミヤウチミオ―は


あたしの妹であり

あたしの家族であり


あたしの親友みたいな感じだった――・・



「いやあああああっっ!!!!!!!!!」



その悲鳴を聞いて

母も駆け付けた。

「どっ!どうしたの?!!奈緒?!どうしたのっ!!」



「美緒がッ・・・・ッ・・・・美緒がぁ・・・・」


「美緒は?!」


「ベラ・・・ンダ・・・・でぇ・・・・・・



血流しながら・・・・・・ぁ・・・・



うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!」




私はそう泣きながら崩れ落ちた。



美緒らしい

ピンクで統一された部屋。



ピンク色のじゅうたんに


顔をうずめて


そうわめきながら


泣いた。

「美緒!!!!!!


お父さんッ!!!!救急車ッ!!!!!


早くーーっ!!!!!!!」