「美緒の抱え込んでいる物を


俺にも分けてほしい。

一緒の時間を過ごして欲しい。

俺と一緒にこれからは

生きてほしい。


だから、

宮内美緒じゃなくて―――・・

澤田美緒になってほしい――・・」



えっ・・・・・


澤田美緒――?


「碧・・・・?」


そして私の左薬指に


私の誕生石ターコイズが

光る指輪がはめられた。

「碧・・・・・ぅ・・・・・」



思わず泣いてしまった――・・



「おい・・ちょっと!泣くなよ~~」


「嬉しくて・・・・・・

私も 澤田美緒になりたい。」


叶うことのないことだと


あの事故が起こった後考えていた。


そう信じてきた――・・


でもあなたはこんなにも簡単に


叶えてくれた――・・