『俺には好きな人がいるんだ』


「えっ・・・・」



ショックだった――・・






その好きな人が

私ではないことくらい目に見えている。






あの時――・・



碧と出会わなければ――・・


こんな想いをしなくて済んだの――?



碧――・・

好きなのに――・・


こんなにこんなに・・

こんなに大好きなのに。


碧は離れていく――・・


当然かもしれない。


私は身体も不自由だし


あんな事件を体験してる。

今でも銃声に近い大きな音がすると

息が苦しい。



何で――・・


碧――・・



離れて行かないで。