「あーでもそれって、お前がモモを「小さくて肌触りが良くて可愛い」って思ってるから心配してたんだよな?」

「……あ?」

 思いがけなく突っ込まれた凪徒は、一瞬理解能力が欠落した。

「ちっがう! 俺は()くまでも杏奈の主観でだなっ──」

「あ~いいよいいよ。ここはひとまず『そういうこと』にしといてやろう」

「暮~~~っ!!」



 もちろん秀成の発信器及び盗聴器はバレ、凪徒の超高速デコピンが久々秀成の額に(とどろ)くことになりました。

 あ、そうそう……“ハヤちゃん”から聞かされていた“タマちゃん”は、モモが凪徒の妹でないことを、ずっと前から知っていました。

 ──あの狸おやじめっ!(by:凪徒)



【Special.1(*塞がれた唇* ー秋ー)へ続きますので、是非ともそちらにもお付き合いください!!】



★杏奈がモモに(こだわ)った原因・理由は【Part.3:冬】にて明かされます*

 秋編(全二話同時更新)は三日後、冬編は九日後から二話ずつお送り致します。

 いつもお目通し誠に有難うございます!!