ブーッブーッ

ポケットの中で
携帯のバイブが鳴る。

きっとさっきの人だ。



“そう★祐也がアドレス
変えてたから久々に
メールしようと思って
返事返したら祐也の
友達にメールしてしまった!
ごめん!”






そっか。
そういえば祐也一斉送信
してたし。あたしのアドレス
一番上だったもんな。




“わかりました★
全然良いですよ”




これでメール終わるんだって
思ってたからさ
返事がきたときは
びっくりしたの。








ねえ、諒ちゃん
これがあたしたちの
"出会い"だったよね。



あの時由衣が言うように
返事を返してなかったら
出会うことはなかった。

あの時諒ちゃんが
ちゃんと祐也にメール
してたら出会うことは
なかった。



私たちの出会いは
偶然だったね。