電車の時間まで
あと15分。

間に合うわけないじゃん!


なんて言いながら急いで
軽く化粧する。





「詩季!ご飯は?」
お母さんの問いかけなんか
右から左に抜けてって
急いで家を出る。



『いってきます!』






10月なだけあって
少し肌寒い気がする。





私、上田詩季は
高校二年生の
いわゆるJKだ。