細胞が叫ぶほどの恋を貴方と
恋愛(ピュア)
完
1
真崎優/著
- 作品番号
- 1671619
- 最終更新
- 2022/06/30
- 総文字数
- 20,190
- ページ数
- 21ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 12,182
- いいね数
- 1
スーツ姿の男性はとても背が高く、とても整った顔立ちをしていた。あるべきところに正確に配置されているパーツのおかげか、生活感がないくらい清潔に見えた。
男性は何かを言いかけ、その形の良い薄い唇を少し開いたが、きりっとした目をこちらに向けたまま、しばし固まった。わたしもわたしで、胸の奥の奥の辺りがチリチリと痺れ、彼から目が離せなくなった。その感覚を、心地の良い感電のようだと思った。
- あらすじ
- 芙希子(ふきこ)はよく行くブックカフェで、「ユキト」と呼ばれる男性と出会い、細胞という細胞が「彼が欲しい」と悲鳴を上げるほどの情欲に駆られる。
ブックカフェの店長香代乃(かよの)の勧めでユキトと会うことになった芙希子は、ユキトと相思相愛の関係になるが……。
かつて恋人を奪われ、奪った者を嫌悪したというのに、いつの間にか「奪う側」になってしまっていたなんて――
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