恋愛(ピュア)
完
真崎優/著

- 作品番号
- 1671619
- 最終更新
- 2022/06/30
- 総文字数
- 20,190
- ページ数
- 21ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 12,921
- いいね数
- 1
スーツ姿の男性はとても背が高く、とても整った顔立ちをしていた。あるべきところに正確に配置されているパーツのおかげか、生活感がないくらい清潔に見えた。
男性は何かを言いかけ、その形の良い薄い唇を少し開いたが、きりっとした目をこちらに向けたまま、しばし固まった。わたしもわたしで、胸の奥の奥の辺りがチリチリと痺れ、彼から目が離せなくなった。その感覚を、心地の良い感電のようだと思った。
- あらすじ
- 芙希子(ふきこ)はよく行くブックカフェで、「ユキト」と呼ばれる男性と出会い、細胞という細胞が「彼が欲しい」と悲鳴を上げるほどの情欲に駆られる。
ブックカフェの店長香代乃(かよの)の勧めでユキトと会うことになった芙希子は、ユキトと相思相愛の関係になるが……。
かつて恋人を奪われ、奪った者を嫌悪したというのに、いつの間にか「奪う側」になってしまっていたなんて――
この作品のレビュー
2022/08/03 21:34
投稿者:
さとみっち
さん
凄い話
身体の細胞が叫ぶくらい好きで半同棲状態の恋人に妻がいた…しかも行きつけのサ店のママ…。この事実は読んでる最中にドキッとしました。私まで息苦しくなりました。キコの動揺、苦しみがヒシヒシと伝わってきました。ユキトは多分出逢いからカヨの事は論外だったけど、カヨは好きでモノにしたいという女心からのスレ違いの不和状態だったのでは…自分ではダメなのに他の女に反応する…これは女としてカヨも切ないです。結果、ハッピーエンドで良かったですが…なかなか強烈でした。お奨めです。
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