翌日。

『ピピピ…』

体温計が鳴る。

「貸して。…七度五分ね。」

「…はぁ、また学校休まなきゃなの?」

「そうみたいね。」

「仕方ない。…熱出てるしな。」

「声が届くように
ドア開けとくから、
何かあったら言いなさい。」

「うぃ。」

母さんは部屋のドアを
開けっぱなしにして出て行った。

俺は眠ることにした。