「あ?なにして、っ!?」

──ドサッ!

男を思いっきり背負い投げして、その瞬間にナイフを奪った。

「っなんで女のお前にこんな力が……」

「女だからって油断した?」

「澪桜……っ」

ナイフをギュッと掴んで、パリンッと折った。

「ひぃっ……!」

「今すぐ廉くんを離してこの場から消え失せてくれない?」

「す、すみませんっした!おおおおいお前ら!」

「は、はいっ!!」

廉くんを離して素早く消えた男たち。

「っ廉くん!!」

ドサッと座り込んだ廉くんに駆け寄った。

浴衣もボロボロだ……。

「ごめんなさい……あたしのせいで」