っやっべ……俺の心臓止まるって。

「その……っ、理由なくても手繋ぎたい、なんてわがまま……ですか?」

その言葉に目を見開いた。

今……手繋ぎたいって言った?澪桜が?

こんな顔赤くして、俺の袖を握る手を震えさせて上目遣いで聞いてくるとか……。

「……そんなわがまま、いくらでも聞く」

「え?……っ廉くん」

ラムネを持ってない方の手でそっと澪桜の手を握った。

あぁまじで……可愛すぎて無理。

なんでこいつこんなに可愛いんだよ。

てか……こんな赤くして言ってくるってことは、俺のこと意識してくれてるってこと?

だとしたら……なおさら可愛すぎんだろ。

「澪桜、これからはわがままでもなんでも俺に甘えていいから」

「廉くん……」