-再疑-
スーパーへ向かう途中、見たくなかった姿が視界に入る。
どうして…。
おしゃれに着飾り、幸せそうに微笑みながらスマホをいじっている苺美の姿。
その姿をロックオンしつつ、雨哥もポケットからスマホを出し、すぐに打ち出す。
【今、何してるの?】と送信をタップする。
送信相手の方を見る。
視界の笑顔が少しムッとするのが分かった。
それはこっちのする事なんですけど…。
数秒後、その返事が届く。
【仕事】
苺美からその2文字の返信。
嘘だ。なぜ嘘をつく必要があるのか。
雨哥はスマホをポケットに入れ、歩く方向を変えた。
スーパーとは違う方向。
『嘘つき』と言う気持ちがそうさせた。
苺美を追う。足はもう、苺美と同じ方向へと進む。
今しかない。嘘もついた。追えるのは今だけ。
見てしまったのだ…。今がきっと…。
追って良い時なのだ。
許されたから見てしまったのだ。
『止めといた方のが良いのに…』
そう思ってはいるのに、足は苺美を逃さず追って行く。
雨哥の気持ちを追い抜いて、足は苺美を逃さない。
何をしようとしているの?
私は…。苺美は…。
スーパーへ向かう途中、見たくなかった姿が視界に入る。
どうして…。
おしゃれに着飾り、幸せそうに微笑みながらスマホをいじっている苺美の姿。
その姿をロックオンしつつ、雨哥もポケットからスマホを出し、すぐに打ち出す。
【今、何してるの?】と送信をタップする。
送信相手の方を見る。
視界の笑顔が少しムッとするのが分かった。
それはこっちのする事なんですけど…。
数秒後、その返事が届く。
【仕事】
苺美からその2文字の返信。
嘘だ。なぜ嘘をつく必要があるのか。
雨哥はスマホをポケットに入れ、歩く方向を変えた。
スーパーとは違う方向。
『嘘つき』と言う気持ちがそうさせた。
苺美を追う。足はもう、苺美と同じ方向へと進む。
今しかない。嘘もついた。追えるのは今だけ。
見てしまったのだ…。今がきっと…。
追って良い時なのだ。
許されたから見てしまったのだ。
『止めといた方のが良いのに…』
そう思ってはいるのに、足は苺美を逃さず追って行く。
雨哥の気持ちを追い抜いて、足は苺美を逃さない。
何をしようとしているの?
私は…。苺美は…。