3.ペットフード
「これって…」
雨哥はここに来て戸惑う。
「これって…ペットフード…なんですか?」
後で詰めるであろう、部屋の隅に置かれている “ペットフード” の袋を見る。
「ん?あぁ。ペットフードの時もあるし、ふつうに食べる人もいる。【人肉】って書く訳にはいかないでしょ?人を食べるのは動物と仮定して “ペットフード” って書くようになっただけ。まぁ、大家にとっては本当に “ペットフード”だけど」
タキは淡々と答え、淡々と手を動かして行く。雨哥も洗いながら聞く。
「注文があると…その…誰かをコ…殺…殺」
「違うよ」
途中でタキが答えた。