苺美はやっぱり…他と同じように、私から取ろうとした。
琉羽だけは駄目。他は我慢した。
なのに…やっぱり…。
琉羽まで “同じ” なんて絶対に嫌!
その感情に、歌は苺美を乗せた台を思わず強く殴り付けた。
「はい」とタキが新しい手袋を雨哥の前に差し出す。
拳を握り締め台を殴った手袋が破れていた。
「すみません」
駄目。ここに来てこんな私…。
雨哥の目がまた沈む。冷たい目…。