★本去★
「今、苺美ちゃんが見てる」と琉羽からメッセージが届く。
ドクンと心臓が脈打つ。
ついに…とうとう…。
この日、仕事仲間と食事をした帰り道、苺美が追って来ているのに気付いた。
帰り道のガラスにわざと映るようにして歩き、苺美の姿を確認する。
そして、前に雨哥と立てていたプラン・ルートで琉羽は歩く。
今日…うまくやれるだろうか…。
それが、琉羽と雨哥で考えて苺美を確保する道だと知らず、苺美はついて来る。
「ごめんね」なんて誰も思わず、その時は動いて行く。
苺美の全てを知ってる訳じゃない。本質を見ている訳じゃない。
本質は違う。ただ想っているだけ。
雨哥に見せる、琉羽に見せる姿が苺美の本当だと言い切れない。違う苺美がいるなんて…。
けれど、雨哥の前、琉羽の前の苺美が2人の知っている姿で、他は見せない。
見せたからって…もう…戻らない。消せない。大嫌いな苺美はいなくならない。
そう…消せない嫌いな部分。
「今、苺美ちゃんが見てる」と琉羽からメッセージが届く。
ドクンと心臓が脈打つ。
ついに…とうとう…。
この日、仕事仲間と食事をした帰り道、苺美が追って来ているのに気付いた。
帰り道のガラスにわざと映るようにして歩き、苺美の姿を確認する。
そして、前に雨哥と立てていたプラン・ルートで琉羽は歩く。
今日…うまくやれるだろうか…。
それが、琉羽と雨哥で考えて苺美を確保する道だと知らず、苺美はついて来る。
「ごめんね」なんて誰も思わず、その時は動いて行く。
苺美の全てを知ってる訳じゃない。本質を見ている訳じゃない。
本質は違う。ただ想っているだけ。
雨哥に見せる、琉羽に見せる姿が苺美の本当だと言い切れない。違う苺美がいるなんて…。
けれど、雨哥の前、琉羽の前の苺美が2人の知っている姿で、他は見せない。
見せたからって…もう…戻らない。消せない。大嫌いな苺美はいなくならない。
そう…消せない嫌いな部分。