ーーーーーキーンコーンカーンコーンーーーーーー

今日一日の授業が終わった合図が鳴った。


結局、授業中「こんな平凡以下の人生しか送れない私は何のために生きているのだろうか」という

答えのない悩みを永遠と考えてしまい

授業内容はなにもはいってこなかった。





えーっと、最後ってなんの授業してたっけ。

英語だっけ。

と、もはや教科すらわからなくなってしまっていた私は

パッと黒板を見て残された文字をみて気づく。




ああ、古典か。

まあ似たようなもんか。

なんて書いてるか読めないもんね。









ええ、お察しの通り私は勉強も普通以下です。


人には向き不向きがあって

何かは必ずあなたに向いてるものがあるよなんて親は言うけれど

そもそも生きることが向いてないんじゃないかとすら思う。



勉強も部活も、顔も性格も

なにも秀でたものがない。

平凡と言うのもおこがましいくらい

人間レベルは下の中だ。








唯一推しという存在がいてくれて心の底からよかったと思う。

もし推しがいなければ幸せという感情を知らないまま死んでいってたのではないかと思う。





ありがとう。推し…


”ピロン”



感傷に浸っていると

突然通知音が鳴った。









”ピロンピロンピロン”

”ピロンピロンピロンピロンピロンピロンピロンピロンピロン”

”ピロンピロンピロンピロンピロンピロンピロンピロンピロンピロンピロンピロン”





ええええ何何何!?

通知音が鳴りやまないんだけど!?

何のバグ!?恐!








今もなお通知音が鳴り止まないケータイを見ると

それは小説アプリからの通知だった。

そして通知は何のバグでもなく

しっかり1件1件私に宛てられた通知だった。








何これ、、、。これが俗に言う炎上?

ごめんなさい、あんな妄想、公開しなければよかった。

気持ち悪かったよね…。

読ませてしまった皆さん、ごめんなさい…。



確実に私の小説に批判のコメントが殺到していると思った私は

すぐに小説を消そうとアプリを開いた。











「ええっ、嘘…」


だけどそこには、思いもよらないコメントがたくさん書き込まれていた。