後ろに遠のいていく足音がして振り返る。
私がスマホを見ている間、あの人とすれ違っていたようだ。
やっぱり歩きスマホはよくない。
「あ、あの、すみません!!」
すらっと背が高いその人は脚も長くて、ボーッとしていると距離があっという間に遠のいてしまう。
私は声をかけると共に、その人が落としたであろう手帳を持って駆け寄った。
「……はい?」
「……っ」
白に近い銀髪。
長めの前髪の間から、ビー玉のように透き通った瞳と目が合った。
黒いマスクをしているから尚更その髪の毛の輝きが際立っている。
きれいで、一瞬だけ呼吸が止まる。
「あ、あれ……?」
この人前にもどこかで……?
手帳を渡すことも忘れて、まじまじと顔をのぞき込んで見てしまう。
「あっ、!?」
そうだ。以前スーパーで会ったことがある。
私の不注意でぶつかってしまったキレイな男の人だ。
「ああ、この間の」
その人は目を細めて柔らかく笑った。
そうだ、やっぱりこの人だ。
私がスマホを見ている間、あの人とすれ違っていたようだ。
やっぱり歩きスマホはよくない。
「あ、あの、すみません!!」
すらっと背が高いその人は脚も長くて、ボーッとしていると距離があっという間に遠のいてしまう。
私は声をかけると共に、その人が落としたであろう手帳を持って駆け寄った。
「……はい?」
「……っ」
白に近い銀髪。
長めの前髪の間から、ビー玉のように透き通った瞳と目が合った。
黒いマスクをしているから尚更その髪の毛の輝きが際立っている。
きれいで、一瞬だけ呼吸が止まる。
「あ、あれ……?」
この人前にもどこかで……?
手帳を渡すことも忘れて、まじまじと顔をのぞき込んで見てしまう。
「あっ、!?」
そうだ。以前スーパーで会ったことがある。
私の不注意でぶつかってしまったキレイな男の人だ。
「ああ、この間の」
その人は目を細めて柔らかく笑った。
そうだ、やっぱりこの人だ。