***
「着いた!!」
向かった先は、萌ちゃんや乃奈香ちゃん、そして信濃くんの家が近くにある地域。それよりも少し遠い場所。
2人の家には何度か遊びに来たことがあるので大丈夫だと思っていたけれど、やっぱり初めて来る場所は緊張するなあ。
「うーん……」
そしてさっそく大ピンチ。
地図アプリによれば、すでに目的地に到着しているはずなんだけれど。
狭い通路に出ただけで、周りを見渡しても私の来たかったお店はどこにもない。
「あれ、これってもしかして、早速迷った……?」
たらりと汗が一筋流れる。
とりあえず大きな通りに移動して、それからもう一度地図アプリに頼ろうそうしよう。
人に道を聞こうにも、近くを歩いている人なんて全然いない。
ああそうだ、今日は平日だった。
「うう……とりあえずもう少し周りを歩いてみよう……」
見ればきっとすぐに分かると思ったんだけどなあ。
とぼとぼ歩きながら、もう一度地図アプリを起動し、道を確認していたとき。
――ポトッ……
「ん?」
何かが落ちる音がして、スマホから音がした方へと視線を移した。
私のすぐ足下に、手帳が落ちていた。
長いこと使っていたんだろう、あちこち剥がれてしまっている。
「着いた!!」
向かった先は、萌ちゃんや乃奈香ちゃん、そして信濃くんの家が近くにある地域。それよりも少し遠い場所。
2人の家には何度か遊びに来たことがあるので大丈夫だと思っていたけれど、やっぱり初めて来る場所は緊張するなあ。
「うーん……」
そしてさっそく大ピンチ。
地図アプリによれば、すでに目的地に到着しているはずなんだけれど。
狭い通路に出ただけで、周りを見渡しても私の来たかったお店はどこにもない。
「あれ、これってもしかして、早速迷った……?」
たらりと汗が一筋流れる。
とりあえず大きな通りに移動して、それからもう一度地図アプリに頼ろうそうしよう。
人に道を聞こうにも、近くを歩いている人なんて全然いない。
ああそうだ、今日は平日だった。
「うう……とりあえずもう少し周りを歩いてみよう……」
見ればきっとすぐに分かると思ったんだけどなあ。
とぼとぼ歩きながら、もう一度地図アプリを起動し、道を確認していたとき。
――ポトッ……
「ん?」
何かが落ちる音がして、スマホから音がした方へと視線を移した。
私のすぐ足下に、手帳が落ちていた。
長いこと使っていたんだろう、あちこち剥がれてしまっている。